SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

親父のすごいと思ったこと

インドやスリランカのことじゃなく日本のことをふと考えました。
神戸のこと。垂水のこと。しかも自分の実家のこと。

知っている人も多いかもしれませんが、僕の実家は自営業です。
ざっくりいえばリフォーム屋で特に壁紙(クロス)を専門とする会社です。
壁紙といいつつも、最近はなんでもやるそうでカーペットやタイル、システムキッチンの設置とかもやります。

神戸市を主なエリアとしつつ、阪神圏が守備範囲のようです。
社長は父親で、職人さんは父親をのぞいて3人。
ごくごく小さな会社です。
それでも来年で会社設立30年になります。

阪神大震災後の神戸の不況を経験しつつも、よく続いているなと感心します。
僕が私立大学に行けるのも自由に留学ができたのも父の稼ぎがあったからです。

これでも僕も中学3年くらいから大学生くらいまで時間のある時に手伝いをやりました。
難しい作業でなく、重い荷物の運びや壁紙やカーペットのめくりなど、下準備のような作業です。
多少こづかい目的でもありましたが、「自分のくいっぷちを作ってくれている」という意識も高校生ぐらいからは持つようになりました。現在は兄が職人として家業を手伝っています。


今僕は全然違う旅行業の仕事をしています。
建築関係の仕事と旅行業では似て非なるものです。
でも仕事の手配やお客様への対応など通じることもたくさんあるだろうと思います。

仕事が一気に入るときの対処の仕方について、ふと父親の言葉を思い出しました。
「うちは小さい会社やけど、大きい仕事がきて関係ない。職人の手配や材料などいつでも準備できる」

職人が3人しかいない会社でも1000万単位の仕事に対応できるということ。
職人さんをたくさん投入しなければばらない仕事が舞い込んでも引き受けれるキャパシティーがあるという内容だったと思います。人や物が必要な時にそれを一気に集めれる力。これは意外に難しいです。営業と職人の経験をもつ父だからこそ、30年の経験の中でネットワークがあるのでしょう。旅行業でも100人規模の受注が入ったときに、ホテル、車両、航空券の手配を一気に抱え込める力は小さい会社には難しいです。どれだけ小さくても関係機関とのネットワークがあれば、可能だったりします。


「でもそんな仕事ほとんどない 笑」ともぼやいていたり。。


中小企業は小さな仕事を正確にこなしていく力以外に
たまにやってくる大きなチャンスにも動じず対応できる力が必要だと思います。
関連する会社さんとの信頼関係がなければできないはず。

当たり前と思い聞き流していた一言の難しさを、ふと思い出し考える夜でした。。