SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

3・7・13と仕事の関係。

去年12月に父親とダージリンを旅行した時に長話をした。

あれは、パトナ空港からダージリン方面への国内線が霧で欠航となり急遽ダージリンまで600キロの距離を車で移動していた時のこと。夕方になり寒くて2人ともしゃべって寒さを紛らわせていたのか、おしゃべりだった。


父「仕事ってのは、ある時急に自分の中に入ってくるときがあるねん。これでええんかな・・と思ってもとりあえず続けてみるのは悪くない。

俺(父)の場合、職人を始めて7年目と13年目に急にそれまでと違って物事がわかるようになった気がするわ。世間では3年で仕事の一区切りにすることも多いやろ。仏教の法事の周忌と一緒やねんよ、これが。なんか関係があるんやろかな・・。」



実は親父がデリーに到着した後、翌年(2012年)も今の仕事をインドで続けることを話した。それまで2年で日本に帰ると家族に言い続けていたので驚くかと思いきや、あっさり「そう思うのなら、いいだろう」と一言。


 父は壁紙貼りを専門とする職人を長くしたあと、現在はリフォーム全般を扱う自営業者。もともと大学卒業後、建設分野の営業マンを2年少し経験したあと、脱サラで壁紙職人の道に進んだ経歴。35年前の当時としては「脱サラ→職人」は普通ではなく、亡くなった祖父からも「大学に出したのに職人か」と小言を言われたそうだ。
 
 父は見習いとして親方について仕事を学んだあと、3年くらいでフリーの職人としてスタートさせる。7年目を超えたくらいになると、他の職人をかかえた職人グループのような形になり、13年目を少し超えた40歳前後で正式に会社を立ち上げ、独立する。確かに、法事の周忌のようなキャリアアップの決断をしている 笑


「そういうもんかね。まだそういう実感はいっこもないわ」とその時は軽く流したけど、それから3・7・13が妙にひっかかるようになった。

 いつの間には2012年度に入り、自分も3年目を迎えた。まだまだ失敗が多く、何かを感じるなんて遠い先・・というのが正直な状況。そんな中、妙に法事の周忌がなんで3・7・13なのかネットで調べると面白い記事があった。
3・7・13の周忌は日本だけの習慣で、あながち親父の言ったことが嘘じゃないかもという記述がある。

http://www.higan.net/somosan_old/2007/08/q-371317232737.html
参照「超宗派仏教とよるインターネット寺院」

 リンクから詳しく説明してあるけれど、3と7の数字には仏教では「迷いを超える」という意味があるそうだ。迷いの種類は定かでないけれど、生きている中で発生する不安や迷いは、時とともに超えるという意味合いから3・7・13という周忌が広まった(諸説の中の一つ)ようだ。



 僕がインドで3年目も続けている理由はいろいろあるけど、シンプルに今辞めたら、多分後悔するだろうな・・と感じただけ。日本に帰ることでに区切りをつけることは簡単だけど、それではしっくりこない感じがあった。説明のできない不器用な意地のようなもの。大学時代から、その時々にやってくる「自分だけの勘」を最終的な決定基準としてあり、今回もそれを使ってしまった。こいつに頼りすぎると先がわからず、最近はもっと計画的に定めて前身せねば・・と自分に言い聞かせている。


 親父にとって、特に7・13は大きな変わり目だったそうだけど、人によってはそれが5・10かもしれないし、いつでも良い。肝心なことは、関わる仕事が自分と重なりあっているか。組織が変わっても、自分は成長の過程にあるという実感が大切だと思う。
 40歳前後で仕事人生の真ん中に差し掛かかると、持ち合わせてきた経験・能力・人脈をどうやって使っていこうか・・と自然に考えるかもしれない。

生きる中で仕事や人生の節目を感じ、次に進んでいく。