スリランカでは公用語としてシンハラ語とタミル語がある。
それ以外に、両民族をつなぐ言葉として憲法で英語が「連結語」と定められている。
シンハラ語ができる日本人は意外に多い。
シンハラ語はスリランカの最大民族シンハラ人が使用する言葉。
日本人でシンハラ語を話せる人のほとんどが、青年海外協力隊(JOCV)の研修所で基礎を身につけ、2年間の任務の間に現地の人びとに鍛えられながら、シンハラ語をモノにしていく。
スリランカに赴任するJOCV隊員は年間30〜40人だと思う。
つまり、毎年それだけの日本人がシンハラ語を習得する人材とされる。
日本全国だと1000人越える人が隠れたシンハラ語スピーカーとして存在しているだろう。
タミル語を話せる日本人はかなり少ない。
日本でタミル語を学べる教育機関は、大学・NGOなどが主催するカルチャー講座が2箇所。
JOCVの研修所ではタミル語を学ぶことはできない。
外務省からスリランカに派遣される外交官もタミル語を研修言語としない。
これは予想だけど、日本にはタミル語を話せる日本人は100人もいないと思う。
「そんな言葉(タミル語)必要ないやん!!」
いやいや。もし、スリランカを専門に開発の道で生きていくならシンハラ語は必須。ああ、英語はもちろん。そして、タミル語ができれば完璧だ。
いまのところ、シンハラ語・タミル語両方を使いこなす日本人開発ワーカーを僕は知らない。英語ができればJICAの企画調査員やNGOワーカーは事足りる。きっと、全国探せばいるんだろうけど、希少価値はかなり高い。
それでも言語ができるということは大きい。
少数派民族のタミル語ができることは、スリランカに長く関わると決めればやっていて損じゃない。そんな日本人ほとんどいないから、必要とされるのが目に浮かぶ。
「スリランカ好き大学生」とかブログのタイトルで書きながら、まだシンハラ語もまともに話せないのが情けないなーと思う。そんでもって、タミルもできるようになれるのか??
俺にはまだ英語という山も・・・。
専門とは何か??と考えた時の言語編でした。
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