SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

悪あがき。

いろいろ書いてみると、問題点が浮かび上がってくるんじゃないか・・・と思って、今の研究計画内容について簡単に書いてみる。

一言で言えば、スリランカの言語教育政策。
政策レベルのやり取りが現場(学校、教育機関)でどのように達成に向けてプロセスを踏んでいるのか、について焦点を当てている。

スリランカは他の南アジアに比べ、教育水準は非常に高い。
どんなに貧しい家庭でも、子どもに教育を受けさせたい、実際に学校に行かせているという母親の声は何度も聞いた。
しかし、スリランカの教育方法は徹底した詰め込み型。
この傾向は、言語・社会科学・理数ありとあらゆる科目に共通している。

2009年5月にスリランカ内戦が終結。
2002年頃から、すべてのスリランカ人がタミル語シンハラ語を小学校で学ぶようになった。
今まで対立していた2つの民族(シンハラ人、タミル人)が相互理解を深めるために実施されてきた。しかし、詰め込み型カリキュラム、多数派民族シンハラ人にとって少数派民族のタミル語を習得して何になるのか?という根本的な問題まである。

「民族和解を目的としたスリランカの言語教育政策が現場(公立学校)できちんと運用されているのか?」

というのが、僕の掲げる大きなクエスチョン。
まあ、間違いなくうまくいっていない。

「間違いなくうまくいっていない」という部分をちゃんの文献で押さえ、「民族融和を目的にした言語教育」という部分をきちんと説明しなければいけない・・・。


残り時間で、最後まで悪あがきしよう。