SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

2020年を振り返る。その①仕事。

 2020年は「コロナ禍をどう乗り切るか」で過ぎた年だった。この災禍に対応して仕事と家族生活を両立させることに今もだが毎日が必死だった。

 

 〇仕事

 昨年4月の緊急事態宣言(1回目)前後から始まった在宅勤務。注文書や通関・買取書類の作成はSaas型の貿易管理ソフトを使用していたので問題なかった。3年前導入したこのソフトがなければ悲劇的な状況に追い込まれていた。導入の起点は子どもたちの誕生に伴う時短勤務の開始だった。あの時の決断がなければ、にっちもさっちも進んでいなかったはず。それを後押ししてくれたのは妻だった。今更ながら頭が下がる。

 緊急事態宣言下も我が子たちは保育園に通うことができた。認可に落ちたのが不幸中の幸い、「認可外」である今の園のおかげで子どもと共に過ごす在宅勤務から逃れることができた。認可であれば同一ルールで保育園も休園していたはず。

 それでも在宅勤務は「できないこと」がたくさん存在する。貿易分野はデジタル化が遅れている。貿易書類の保管期間は5年。データでの保管も可能だが、そのデータを開示する場合どうやって示せばいいかわからない。これは自分自身の問題だけど、データの整理整頓は紙より目に見えづらく、やりにくい。自分の仕事をするための保存ならいいが、「会社の情報」としての保管となると何かしらの保存ツールを利用して業務完了ごとに更新していくなど、それはそれで時間と手間がかかる。

 私の場合は、船積み書類1部は紙で保管する。紙基本の仕事の流れから逃れられない。請求書は未だに書面での発行。工場からの書類はFAXが基本。営業所の先輩方が私のために必要そうな書類をスキャンしてメールで送ってくれている。誰かからメールで送られてくる資料の保管ならやりやすいが、紙をスキャンして自分で一つ一つ保管する作業は正直全然効率的ではない。その作業だけで結構な時間を費やしてしまう。

重要なのは、「何をデータで残すか、残さないか」を明確にすることだろう。

 

 僕の仕事は輸出実務が半分。残りの半分は海外営業だ。出張はできない。(2021年も難しいだろう。)何か少しでも新規開拓に繋がる活動をしなければと思い、Linkedinを始めた。会社の上司にFacebookInstagram等のSNS活用の可能性を探ったが、継続性と効果について説明できず退却。そももそ、我々の顧客は法人でB2Bの取引関係ということを思い返すと、「新規代理店開拓という目的」をはっきりさせLinkedinの活用を進言、そして許可してもらった。このLinkedin で会社ページで製品情報を掲載したり、有望な代理店候補の担当者を調べたりと、特に情報収集に最適なお仕事SNSだ。

 

ja.wikipedia.org

 新規開拓としてベトナムの代理店を作れたことは、売り上げが伸び悩む状況で数少ない光だった。輸出では荷物の外箱に仕向け先(到着港の名前)を含んだケースマークを記載する。それまで聞いたことのない「Hai Phong (首都ハノイ周辺の港)」という新しい港名を工場の人とやり取りしながら、0を1にする喜びを感じたりした。

 下半期からはJETROの情報を集めながらオンライン商談会にも参加し始めた。まだ慣れない面があるが、2021年はオンライン商談で成果を出すのが目標だ。