SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

10年目の龍谷大学ボランティア・NPO活動センター。人材は今。

突然思いだしたかのように、この長い組織名が頭の中に浮かんだ。

大学生活の大半を費やした、ホームグランド。そんな龍谷大学ボランティア・NPO活動センター(通称ボラセン)が今年で10年目を迎える。僕の学生生活は5年間なので、ボラセンの生い立ちの半分を近いところから、長く(長すぎるか・・)関わってきた。そんなボラセンの人材について書いてみたい。


「藤原君、過去のボラセンOB・OGでNGO/NPOとか、こういう分野でご飯食べてる人知らない?」


卒業前、こんな話をボラセンのコーディネーターさんに聞かれたことを思い出す。今年で10年目を迎える龍大ボラセン。2001年に大学内に設立され、少なからず大学生が地域社会で積極的に関わる場所として役立ってきた。

今では毎年20人近い学生さんが、センター学生スタッフになる人気のボラセンである。全国的にみても業界では10本の指に入る有名大学ボラセンである。ちなみに関東では、早稲田や明治学院、関西だと、立命館や龍谷が活発なボラセンらしい。(僕の活動時期)


一般的に大学ボラセンは大学がノリで作るのはいいが、学生が集まらないパターンが多い。そんな中で、龍大ボラはなぜか人が多い。これもまた思い白い。


話がそれたが、10年間でたくさんのOBOGを社会に送り出し、曲がりになりにも「プロ」として収入を得ている人はいないのか、というのがコーディネーターさんの問いだろう。


正直言ってわからない。僕は10年間の真ん中世代(5期)だから、先輩や後輩の動きは多少わかる時期にいるが、情報収集不足か誰もご飯を食べている人(正規有給職員)かは知らない。もしいらっしゃれば誰かご連絡ください。

この業界で(特にボランティアとイメージされる業界)でご飯を食べていくことは難しい。5年以上継続し、同じ組織で働き続けることは至難の業。そもそも組織に入るという感覚だけではこの業界では生きていけないのだ。

「男でこの業界で生きていくなら、自分で起業したりNPO法人を作るぐらいじゃないと、あかん」と酒の席で元ボラセン・センター長に言われたもの。

男だからではないが、キーワードは「自分で仕事を作りだす感覚・センス」なんだろう。与えられた仕事を正確にやるだけでは、どんな分野のNPOでも駄目。自分で助成金を取ってきて、事業を運営→報告までやり、そこから自分の給料を稼ぎ出すセンスが求められる。それを積み重ね、実績と人脈を形成できる人のみ仕事を続け、新しいキャリアを積むことができる。実践が先にあり、そのあと収入や信頼、期待がついてくる。

そういう世界だと僕は思っている。そういう人はまれである。そんな人はたくさん必要もない。企業に入りながら、空きの時間で社会問題に関わる人材を育てるほうが、すそ野を広げるため先決だ。


それでも10年間で1人や2人いてもいいんじゃないか・・。そういう期待もしたくなるのもわかる。組織はいろんな人がそこにいて、違った人材が輩出されるほうがおもろい。NPO/NGOJICAなどの組織の枠に入ることは別にして、僕もそんな、おもろい、しかも自分なりの生き方がしたいものだ。



ボラセン10周年という節目に思う、雑記でした。
龍谷大学ボランティア・NPO活動センター HP
http://www.ryukoku.ac.jp/npo/