SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

南インドのヒンドゥー・ジャイナ教遺跡郡を大満喫。

2010年10月10日(日)

午前5時ごろ起床。完全な寝坊。この日は南インドの遺跡群で有名なシュラバナべラゴラ・ハレビド・べルールのバスツアーに参加する日。一瞬で準備し、出発。おかげでバスでゆっくり本を読む本を忘れ無念。オートリキシャで同僚というかうちの会社でインターン中のAさんと合流し、カルナータカ政府観光局オフィス前になんとか到着。

6時半すぎに、Volvoバスにて出発。他にもインド国産車バスがあったけど、一番乗り心地のよさそうなお客さんに紹介する可能性の高いVolvoにしてみた。リクライニングは前と後ろを気にしないで十分な空間。座席も僕が工場行きに乗るバスのシートよりずっと幅広でゆったりしている。小さな発見が多い。

バスの乗り心地は良かったが、肝心の道が悪路極まりない。最初の目的地のシュラバナべラゴラに到着するまでの4時間(長い・・)は、道の整備が悪い悪路が続き前の子どもがバス酔いする始末。

10時過ぎ、ジャイナ教の聖地シュラバナべラゴラに到着。ジャイナ教とは仏教よりも古くからあるインドの宗教で、一切の殺生を禁止することで有名。野菜しか食べないベジタリアンはインドでも多いが、ジャイナ教徒は土から上に生えた葉ものなども基本的に食べないそうだ。アヒンサー(不殺生)が宗教の根幹にあるようだ。

そんなジャイナ教徒にとって聖地とされるシュラバナべラゴラ。見ものはなんといっても、山の頂上にある巨大ない裸体の像。その名も「ゴマテーシュワラ(Gomateshvara)像」だ。一枚の岩から作られた像としては世界最大級だとか。山のてっぺんにそびえ立つ、この裸体の像はなんともいえない人間ぽさが魅力的。男性性器にも自然と目がいってしまう。。

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ゴマーテシュワラ像。神でなく人間。
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空気の澄んだデカン高原

天気もよく1時間ぐらいぼーっとしたい陽気だったけど、バスの時間に追われ移動。

1時過ぎに、政府系印度料理レストランで昼食。バスツアーの場合、一般のインド人が訪れるレストランが基本になるのでたまには奮発しておいしいものでも食べたいと思っても難しい。

2つ目の目的地べルールを訪問。12世紀の南インド王朝ホイサラが残した数少ないヒンドゥ寺院だとか。とにかく御堂の外壁の装飾が素晴らしい。
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ヒンドゥ教の神々や像、蛇、猿などが飛び出してきそうに生き生きとした質感を持っている。日本でも12世紀から13世紀の鎌倉文化では、躍動感をもった運慶などの彫刻がある。この時代には何か共通する美術のセンスがアジア一帯で漂っていたのか・・とふと妄想。

続いて最後の目的地のハレビードに夕方到着。ここはホイサラ王朝の首都として機能をはたしたホイサレ―シュワラ寺院(Hoysaleswara Temple)。こちらも12世紀に頃に建立されている。外壁の装飾にはカメラを向けざる負えない質感。
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すごい。
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帰りのバスでインターンAさんとおしゃべり。来年は就職活動。がんばれ!
バスが戻ったのは、23時。そこから運よくバスに乗り日付が変わる前に何とか帰宅。長い1日だったけど、良いものを見てバンガロールの喧噪から離れることができたので大満喫。インドのバスツアーは難点もあるけど、安くてポイントを絞って観光できるので便利。インド旅行の際は州政府観光局のパンレットのツアーも捨てがたいかも。