SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

鳥に自分の遺体を食べさせる「鳥葬」とタタ財閥。

インド最大の財閥が「タタ(TATA)」グループ。
最近では10万INR(日本円で約20万円)を切る超格安車「ナノ」を販売し話題となった会社です。ちなみに車のウインカーは一つしかついていません。でもインド人はあんまりウインカーを使わないで運転する(怖すぎるけど・・)から、2つめ以上からはオプションになったそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%8wikipedia:タタ・ナノ」
日本人はまだ聞きなれないタタですが、インドでは圧倒的に力を各業界に持っています。車、鉄鋼、綿、コンピュータ・ソフト、科学、セメント、銀行、通信など、インド全域のほとんどの産業に関与している状況です。日本でいえば戦前の三井や三菱といったところです。

さてインド最強の財閥、タタの知られざるポイントは「究極のマイノリティー」であることです。
タタグループの一家はムンバイを拠点としたマイノリティー出身の家系です。彼らのグループはパールシティと呼ばれる拝火教信者(ゾロアスター)です。拝火教とは世界最古の古代宗教といわれ4000年も昔からつづく宗教で、ヒンドゥー教徒異なります。起源はイランからあるとされ、その名の通り火を拝む習慣を持っています。
そのもっとも特異とされる習慣が「鳥葬」です。

一言でいえば、自らの遺体の埋葬方法として「鳥に遺体を食べさせる」というものです。

参考資料「インドを知るための50章」(明石書店)より

インドを知るための50章 エリア・スタディーズ

インドを知るための50章 エリア・スタディーズ


パールシティーはインドでもたったの10万人しかいないマイノリティ。それでいてインド史上類をみない富を蓄えた一族を輩出しています。インドの場合はマイノリティ集団が経済的な富を得ていることが多いです。ターバンで有名なシーク教、野菜でもキノコやイモ類も食べないジャイナ教などは、構成人口に比べて経済富裕層が多いとされています。政府による特別な政策があるわけでもなく、植民地時代以前からその傾向はあったといわれます。無数の階層、言語、文化が混在する国、インド。マイノリティだからこその、結束力が間違いなく彼らの社会的地位の向上に関連しています。

インドはわからない、知らないことが多すぎる!!!
少し面白くなってきました。
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