少し前、知り合いの大学の先輩の方が亡くなりました。
20代後半の早過ぎる死でした。
知らせを聞いたときは、絶句でした。
こんなことを今ブログに書いていいのか、数日考えました。
深く親交があったわけでもないし、この文章を誰かが読んで不謹慎だと思うんじゃないか、とか。
でも書きたいと思いました。
その先輩なら「藤原君、伝えたいと思うなら書きなさい!」
と後押ししてくれる気がしました。
私は大学時代、国際協力の分野に関わっていました。
結構まじめに、この分野のことを考えたし、自分が必要と思えることを仲間と一緒にイベントをしたりしました。
よく動いた大学生活でした。
でも、大学1年の時には、本当に本当に何をしていいのかわかりませんでした。「国際協力、海外、援助、貧困」やらの大きなものがガツンと上の方にあって、何をしていいのか全くわからなかったのです。
うちの大学は海外志向のある学生が少なく、比較的穏やかに学生生活をすごす人の多い大学でした。
そんな時、その方は大学4年生でうちの大学の中では、国際協力の活動に飛びぬけて関わっている方でした。
関西圏のフェアトレード学生団体のネットワーク組織の代表もしていたり、100人規模のイベントを成功させたりと、とにかくかっこよくて「同じ大学の人がこんなことをしでかすのか!」と衝撃を受けたことを今でも思い出します。
その後数年間、学部の勉強そっちのけで、NGO系の活動にのめりこむ自分になれたのは、この先輩のイメージが強烈にあったからだと思えます。
大学を卒業し、数年お会いしていなくて、記憶からどんどん抜けていくはずなのにその人は、頭のどこかの場所にいる人でした。
最後に少し話をした時に「インドで就職するんだって!」と
言われた記憶が少し残っています。
行動する人でした。
許せないことへの正直な思いからつきあげる力のある人でした。
19歳の自分に確実に影響を与えた人でした。
たぶん、何年たってもその人のことは忘れないはずです。
あの人に出会えてよかった。
MY LIFE IS MY MESSAGE
という言葉があります。デリーのガンジーが銃殺される直前まで住んでいた部屋にこの言葉のボードが埋め込まれています。
彼はたくさんの、名言を残していますが私にとって一番響くのものは、この言葉です。
生きて何かを成すこと自体、自分から誰かへ、世の中へのメッセージ
なんだと思います。
何もしなければ、逆に言えば長生きしても生きているとはいえないのじゃないか。
亡くなられた先輩は、MY LIFE IS MY MESSAGE が一番当てはまる方でした。自分の思い、不満、なぜそうなのか、という疑問を言葉に、行動にできる方でした。
ガンジーは、南アフリカで有色人種だからという理由で一等列車から、白人車掌につまみ出された苦い経験から独立運動へのめりこみます。
先輩の生き様もガンジーのような経験からつむぎだされているのかな・・とふと思いました。
MY LIFE IS MY MESSAGE
この言葉を胸に、インドの地で考えます。
- 作者: モハンダス・カラムチャンド・ガンジー,池田運
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