先週に続き、週末に村上春樹を読む。
村上さんの一番の代表作らしいこの作品。高校時代からノルウェイの森は有名で現代文の入試予想問題なんかにも登場していた。
たぶん高校3年生時にこの本のどこかのページを読んだはずがけど、思い出すわけもなく。「入試問題」として読むことと、好き好んで読むのでは大きな違いがある。
高校生から20代前半の若者の葛藤。高校生に読ませたいと、出題者は想うのだろうが、この手の文章はいささか高校生に早いのか、ガキそのものだった僕には全く読んだ記憶が残っていないほどリアリティがないものだった。
24歳の今だからこそ、よくわかるというか、身にしみるというか。
実はまだ前半の「上」しか読んでいないので、まだ後半はわからないのですが。。。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/04
- メディア: ペーパーバック
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余談
日本にいた時、本を読むことは知識を蓄える意味が強かった。片っ端から、マーカーで線を引き、付箋を打ち、ページの角を折り、書籍の古本価値を亡くさせていった。本とはそういうもんだ、と思っていた。インドに来る前の1年間はそんな理由で、小説よりも新書をたくさん読んでいた。
いいなあと思った文章を、メモしたこともあった。メモ帳2冊分をそんなことに使った。1つの本をきちんと消化するには有効だといえる。
しかし、インドにきて半年近く経つがその時にメモしたフレーズが頭の中にどれだけ残っているのか。答えはほとんど皆無 笑
今は知識を蓄える目的で読書をしていないので問題ないけど、本当に自分の体の中に入り込むフレーズとはメモするだけでは、全く駄目なんだと、久しぶりに読書をしつつ再確認。
なんでそんなことを考えたかというと、この小説の登場人物の「ワタナベ」がやたらと自分の読んだ本から物事を例えたり、会話に含ませたりする1970年代の大学生だから。やたら洋書が多いのは、著者村上春樹自身の年齢に対応することから本人と重なっていると推測しています。
今はメモをするというより、本を楽しむ、自分と置き換える、という作業として読書をしていいるこの頃です。