SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

トラベルデスクの日々

週3回バンガロール郊外の工場で働いている。
まさか自動車工場の中で旅行業をスタートさせるとは思いもしなかった。

ここは誰もが知っている日本の自動車メーカーのインド最大の工場だ。年産数万台の中型車をインド国内に販売中だが、今年秋以降からは第二工場が完成し、さらに年産10万台の小型車をスタートさせる。この会社は当面インド市場のシェア10%を目指し、シェア50%の1位マルチ・スズキに攻勢をかけている格好。敵はシェア2位の韓国・ヒュンダイ自動車、その他ヨーロッパ・日本メーカーが横並び状態。インドの自動車販売数の全体は昨年度200万台を突破。毎年10%ずつ規模が拡大している。販売数を伸ばしても、それ以上に全体が膨張している。インド自動車市場の一石をに担っている工場で僕は幸運にも働いている。なぜか旅行業者として。

僕の仕事は、車両・ホテルの手配、両替、個人旅行など。特に力が入るのが駐在される方の個人旅行のアレンジ。3年以上の長期の方から1カ月だけの短期間まで。インド旅行初心者の方から、旅行業者泣かせのビギナーズラックまで。せっかくインドに来たんだから、北はヒマラヤ、ダージリン、南はチェンナイ、コーチン。どんなところでも対応しなければいけない。

まだまだわからないことだらけ。出張手配のお金の清算の仕方、インド人をお客とした両替のお金を確認作業。ここで素早く、正確な仕事をするためにはインド人を前に声を大きくして主張できないとやっていけない。僕の一番できていないところ。

帰りはバスで1時間半。この工場の駐在員さんはもちろん、運転手つきの車で通勤。僕は外部の人間だし、下っ端のペーペーなのでインド人職員が相乗りするマイクロバスを利用する。それでもインド人のマネージャークラスも同乗しているので、僕の待遇だと当たり前のこと。渋滞も多いし、排気ガスで窓は開けづらい。特にやることがなく、いつも物思いにふけっている。それで案外、時間を使う。今の自分、これからの自分。会いたい人を想い、今の自分を鼓舞する。貴重な時間だと思う。

そして帰宅。そんな生活です。