SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

59歳を迎える父。

俳優の中井貴一は自分の父親が若くして亡くなった年齢を超えることが本当にできるのかと真剣に考えていたそうだ。その年を超え、彼は結婚することを決意したらしい。

今日は親父の誕生日だった。今年で59歳になり、還暦まであと1年。
おじいさんに近づいてきた。

なんでも父は59歳という年齢を大きな線と考えていたようだ。中井貴一の上の話ではないが、父の父親も祖父も(つまり俺の祖父も曾祖父)59歳で亡くなっているからだ。単なる偶然としかいいようがないが、父にとってはその偶然が必然であるように感じれてならなかったそうだ。確かにいくらかの病気を乗り越え、今にいたっている分だけ本人がそう思う気持ちもわからないことはない。今年1年を乗り越えれば新しい人生のスタートのように感じることができるのだろうか。父にとって今年は意味のある歳であることに変わりはない。

人の人生とは平均寿命より数年長く生きれたらラッキーだとかその逆は残念な人生というようなもんではない。20年だろうが100年だろうが、生きるその人の充実感につきる。何年とか何分というのは、ここ最近つくられた60進法の代物である。肝心なことは誰でもいつかは死ぬということだし、それまでに何を感じれたのかだと思う。人の人生は大学卒業が22だとか、結婚適齢期がいくつだとか、退職が60だとかあたかも決められた枠が存在しているように感じやすい。全く捨て去るのもどうかと思うが、所詮は目安だし不必要と思えば自分の中から削除だってできる。きっと40年後には定年の時期が70くらいまで引き上げられたいるだろう。それならと年金も変動しているだろう。誰かわからないが社会が決めたことに僕たちは左右されがちだけど、生き方のスパンを自分でデザインする感覚を持てばさほどおどおどはしないだろう。

年数と関係なく父の長寿を願う1日である。