SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

学歴が高いと就職できない。

日本では博士課程レベルの「ポスドク」と呼ばれる人は、就職が大変だそうです。
企業側からの超高学歴者に対するポストが十分にないのが日本の現実。


ところ変わってスリランカ
スリランカも高学歴者の方が仕事がない。
といっても博士課程ではなく、中学卒業認定(Oレベル)、高校卒業認定(Aレベル)を取得した人たちの失業が問題になっている。

初等教育(ここでは小学校卒業レベルをさす)を修了した11歳〜12歳前後は、農業や水産業、家内工業の担い手になる。若くして丁稚奉公をするわけです。
彼らの失業率は約6〜7パーセント。

大学数が極端に少ないスリランカでは、大学進学率は全体の2〜3パーセント。
アジア地域の大学進学率は7〜8パーセン。
先進国なら30〜40パーセント。
日本は50パーセントを超えた。


人口2000万人のスリランカで大学が約15大学しかない。
高校卒業レベルに達しても大学に入学できない人が多すぎる。
高校卒業認定を取得した人の失業率は13〜14パーセント。


・専門教育を学ぶ場があまりにすくない。
・企業が求める能力と高等教育がミスマッチをおこしている。
・そもそも高学歴者を必要とする産業が不足している。

などの理由がある。


初等教育・識字教育を早い段階で成功したスリランカは、中等教育で長い間つまずいている。
そして職のない青年層の怒りが民族主義思想をちらつかせる。
上のデータは、北部地域(前LTTE支配地域)を含めていないので、数値はもっと深刻。


学ぶ意欲のある学生が非常に多い。
それに答える場所がない。
仕事がない。


つらつら書いてみると、政府が何をしないといけないかが見えてくる。