SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

日本の仏教へ雑感

「このままじゃ、日本の仏教は死ぬ」。
文化人類学者の上田紀行(東京工業大学大学院準教授)さんは冷静に講演会で述べていた。
お寺系のNGOで活動させてもらったり、お坊さんたちの話を聞いていると嫌でも考える。
僕もそう思う。つぶれると思う。
批判側からの問題提起が社会問題にさえならず「いつのまにか消える」と思う。


お葬式や法事にいっても、何を話していいかわからない人たちが多いという。
宗派としてそんなお坊さんが増えているから、コミュニケーション講座のようなことを実施して対策を打っているそうだ。
在家の人とまともに話もできない、お坊さん。
お坊さんというか、社会人として「どやさ」となる。

お寺関係者に僕らのNGO活動を説明する。
「それ、何の意味があるの」という坊主。
プロジェクトに対するご批判は、とてもありがたい。
でも、偽善だと決め付けている思っている人も多い。
人の話を聞かないお坊さん。


お寺の人は、自分たちの問題に気づいている。
僕もひしひしと感じる。
仏教界の問題を訴える上田紀行さんの講演会はお坊さんで満員御礼になる。
でも「じゃあ、どうするよ」というところで、二の足をふむ人が多すぎる。
正直、NPO/NGOの世界からすると、スピード感がまったくない。
会議が多すぎる。予算化しないと動かない。
稟議書が多すぎる。
自分に責任が及ばないようにするために「真剣」である。


NPO活動に関わっておられるお坊さんは、お寺の住職さんレベル。
自分に決定権があるので、柔軟な方が多い。
宗派として、本山として、仏教界として動けない。
そう感じる。


僕の考えも甘いので事実をさらに積み上げていきたい。
今はPerception(思考)よりFact(事実)です。

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がんばれ仏教! (NHKブックス)

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目覚めよ仏教!―ダライ・ラマとの対話 (NHKブックス)

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