SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

国籍ジョークは命取り

得意先のバス会社のマネージャーがトラべルデスクにやってきた。
「日本の挨拶を知りたい。」

そういう彼に「おはようございます Good Morning」「こんにちわ Hello」などを教える。
彼は一生懸命メモをする。きっと日本人相手の商売だから日本語のフレーズを覚えよう思ったのだろう。

「何かジョークを教えてくれないか」
おお、日本のジョークか。これはかなりハードルが高い。

真剣に考え出す僕は頭を抱える。すぐにぽんと何か言えよ、と不安そうな彼。

「たとえばインドだったら。あるとき俺が列車を待つためプラットフォームで待っていた。遠くの方でゆっくり列車がやってくるのが見える。そうすると急に、何十人もの人間が歌を歌ったり、太鼓をたたいたりしている。一体何がうれしいと周りを人に聞いてみたんだ。『嬉しいに決まっているだろう、昨日来るはずの列車が今来たんだから』と」

さすがインドらしい。昨日来るはずの列車が今日くるわけだから。

僕はジョークではないけどよく日本人とインド人の比較で言われることを思い出した。

「あるとき国際会議があった。議長はいつも悩ましいことがあった。ひとつは、日本人からどうやって意見を聞きだそうか。。日本人は会議でなかなか自発的に話さない。議長としては困ったものだ。
もうひとつの困ったことは『インド人をどうやって黙らせる』か」

僕は決定的なミスをした。日本人の負の部分をオチでなく最初に言ってしまい「インド人をオチ」にしてしまった。。
それにジョークですらない。。

彼は言う。「それは違う。インド人は論点を明瞭(クリアー)にしたいだけなんだ。」
やばいとまらない。話し出すと止まらない。。

国籍をまたいだブラックジョークを言うときは必ず自分の国をオチにするものにしましょう。
中国やロシアはこの手のオチによく使われるけど、これは日本人が知ったかのように使うのはあまり有効じゃないです。

ジョークは場を和ますもの。
インドでも日本でも。

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

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