昨年の10月に受講した「ファシリテーション講座」が神戸で行なわれます。
講師はNGOやJICA専門家として参加型開発に長年関わってきた中田豊一さん。
ご本人は国際協力のエキスパートですが、国内のNPO活動・対人関係のコミュニケーションに十分当てはまるファシリテーション講座です。
値段は高いです。
無料という値段に慣れすぎている学生には考えられない価格でしょう。
でも僕は参加して本当に良かったと感じています。
自分自身がいかに無駄な質問を続けていたか痛感します。
以下情報掲載
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≪マスターファシリテーター養成講座@神戸のご案内≫
−オールマイティなファシリテーションを目指して−
ファシリテーション、あるいはファシリテーターという言葉を耳にすることが多くなりました。ビジネス分野でも盛んに使われるなど定義や解釈には幅があるようですが、大きくは、問題解決のためのグループ作業を側面から支援するためのソフトウエアの一種と考えられます。
この講座では、一般に考えられているような、ワークショップの進行役としてのファシリテーターという枠を越えて、対人援助活動の様々な場面で活用可能なファシリテーションの技能を修得することを目指します。そのようなファシリテーターをマスターファシリテーターとここでは呼んでいます。
講座の中身は、講師の中田が、この道の達人や名人とされる諸先輩のお手伝いをしたりいっしょに活動する中で、学んだり盗んだりしたファシリテーションやコンサルテーションの極意を独自に体系化し手法化したもので主に構成されています(「私が出会ったファシリテーションの達人・名人たちhttp://www.f3.dion.ne.jp/~ipdev/tatsujin1.html」を参照下さい)。
寄せ集めではない首尾一貫した方法論に基づく、完全にオリジナルなコースです。
講座では、人間科学に基づいて、理論と実践のつなぎ目を徹底的に検証しながら、繰り返し練習することで、手法を自分のものにしていきます。
国際協力分野はもちろんのこと、福祉、教育、地域活動などさまざまな公益活動に携わる方にとって貴重な学びを提供します。他では経験できない「目からうろこ」が落ちるような瞬間が、あなたにも訪れること請け合いです。
2007年初夏の関西での講座を皮切りに、この1年間に関西で5回、東京で4回の計8コースを開講、計70名あまりの方にご参加をいただきました。
参加者ほぼ全員から「目から鱗の衝撃的な体験」という感想をいただいていま
す。受講料はいささか高いのですが、ここで教えている考え方や技能を、バングラデシュ駐在員時代の私に示してくれる人がいたとしたら、100万円払っても惜しくなかったろうと私は思っています。内容は対人コミュニケーション技法を中心としたものですので、国際協力に直接関わっていない方にでも充分役に立つものです。ぜひご参加下さい。
【講座の構成】
1)ファシリテーションとは何か
2)目からうろこの対話術
3)覚えて使うための日常訓練
4)グループワークの手法
5)ファシリテーションの組み立て方
従来の「講座のための講座」とは、特に次の点が違います。
1.日常訓練の方法を伝授:学んだことを日常生活や仕事で練習するための画期的な訓練方法を、講座の中で伝授します。たった3回の講義でも、確実に役立つのはそのためです。
2.実践的で柔軟な組み立て:参加者の状況や要望に合わせて進行を変えます。参加者の個別の課題を取り扱うなど、実践的、現実的であることを最優先して進めて行きます。
3.フォローアップメニューも豊富:中級コース、国際協力コースなどで個別ニーズにお応えします。
【6月開催基礎講座】
第1回:6月14日(日)14時〜18時
第2回:6月19日(金)18時半〜21時半
第3回:6月26日(金)18時半〜21時半
【7月開催基礎講座】
第1回:7月19日(日)14時〜18時
第2回:7月25日(土)14時〜17時
第3回:8月 1日(土)14時〜17時
◆会場:市民活動センター神戸会議室(神戸、西元町)
◆定員:4名〜9名(参加者が4名に満たない場合は、別途相談させていただき
ます)
◆受講料:25,000円,(関西NGO協議会加盟団体スタッフ、HYOGON加盟団体スタッフ、KEC会員の割引料金=22,000円)
◆申込み方法;参加希望者は、1)お名前、2)連絡先(住所、電話番号、
Emailなど)3)所属など、4)コース名=「09年基礎神戸6月分」、あるいは「09年基礎神戸7月分」、をご記入の上、FAX(078−731−3512)かEmail(ipdev@f3.dion.ne.jp)でお申し込み下さい。
◆申し込み締め切り; 6月分=6月9日(火)、7月分=7月15日(水)
● 講師プロフィール
中田豊一(なかたとよかず)
1956年、愛媛県生れ。留学先のフランスでのカンボジア難民との出会いをきっかけに、国際的なボランティア活動に入る。
1986年〜1989年、シャプラニール=市民による海外協力の会ダッカ駐在員としてバングラデシュで活動。
1994年12月、妻の実家のある兵庫県尼崎市に転居し、直後の翌年1月17日、阪神淡路大震災に遭う。そのまま神戸で、阪神大震災地元NGO救援連絡会議事務局長代行として救援活動に従事。
1998年4月、シンクタンクNGO、参加型開発研究所開設。以後、フリーランスの国際協力コンサルタントとして活動。
2004年2月から、JICA派遣専門家(Expert of community development)として家族とともにラオスに滞在。2006年2月7日、任期終了帰国。
現在、参加型開発研究所(調査研究、研修、コンサルティングなどを中心に活動)主宰。神戸在住。
<著書>
「人間性未来論・・・原型共同体で築きなおす社会(竹林館 2007年11月)」
「ボランティア未来論」コモンズ、2000年 (2001年度自費出版文化賞研究評論部門賞受賞)など多数。