新聞記者。
10歳くらいからずっと思い込んでいた。
俺は新聞記者になる!!と。
テレビドラマ「タブロイド」を見てから、
「新聞記者=カッコいい仕事」だった。
大学の第1志望もマスコミ学科だった。
そして受験に失敗。
第2志望の政治学科に進むことに。
でも受験前、僕は気づいていた。
「俺のやりたいことはジャーナリズムではなく政治学だ」ということを。
気がつけば、第2志望の赤本を徹底的に解いていた。
僕は、運よく今の学校に進学。
多くの尊敬できる友や師にめぐり合ってきた。
それでも新聞記者が僕の夢であることに変わりなかった。
僕は大学4年間のほぼ全てを開発協力という分野に関りつづけた。
「報道の自由」ではなく「ボランティアとは何か」について真剣に考え続けた。
そして、就職活動を目の前にしてみて。
僕はもがきながら本を読み続けた。
たったの数十冊の本。たった10冊ほどのメディア関連の本。
それだけで「新聞記者=カッコいい」というイメージは崩れ去っていった。
本当は知っていたはず。
自分は、新聞記者になりたいのではなくジャーナリストとして生きたいということを。
スリランカ、紅茶、NGOのマネジメント、ボランティア。
なんであれ僕は、その道のプロになりたい。
新聞記者として紙面を生める作業に追われるのではなく、自分の徹底的に迫るテーマにかかわり続けていたい。企業人であれ、開発ワーカーであれ。
本気で関わることと同時に、多くの人に自分の視点、分析を発信したい。
実はもうすでに僕は、ジャーナリストである。
一生関わっていきたいテーマ、少数でも僕の文章を読んでくれる人がいる。
媒体が大きいか小さいかではない。
そこに自分がいるか、どうか。
そのことに遅ればせながら気づいた。
なんとなくはわかっていたけど、言葉や文にできるようになった。
人生は計画的に進まない。
でも、自分の目指すべき生き方への問いかけはやめない。
小説「クライマーズハイ」で主人公の悠木は報道局で混乱する中に言い放つ。
「俺は新聞紙ではなく新聞が作りたいんだ」と。
僕は思う。新聞記者でなくジャーナリストでありたい、と。
- アーティスト: サントラ,村松崇継
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2008/07/02
- メディア: CD
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (12件) を見る