SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

「おとうさん、おしごとがんばってね」

 今朝、双子の子どもたちを保育園に送迎。

水曜日はいつも在宅なのだが仕事の段取りが一日前倒しになり(大阪商工会議所EPAの原産地証明書を受領し、買取書類を提出する事務ワークが理由。原産地証明書とか、デジタル化で紙を廃止してほしいくらいだがそうもいかず)出勤することになり、昨晩から子どもたちをせかし気味になっていた。

 無意味にお風呂場で「明日は早く起こすよ、わかった!」とやや高圧的に言ったり。当然彼らは「ええー、いやー」となる。考えてみると、子どもたちが「いや!いや!」という原因のほとんどは親が置かれている状況に依存している。子どもたちは、もっと寝たい、もっとご飯をゆっくり食べたい、もっと本を読んでほしい、もっと外で遊びたい、という3歳児なら至極全うで健康的な主張ばかり。全然悪くない。でも多くの親御さんがそうであるように、限られた時間の中で子どもたちの要求を満たしてあげることはとても難しい。

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 なんとか保育園の建物前に到着。娘は自転車から降りると「だっこして!」となり、抱える。息子はいち早く保育園が入居するビルのエレベーターのボタンを押す。ドアを閉めるボタンも押してくれる。「ありがとう」の意味を込めて息子の頭をなでる。保育園に入り、僕は保育士の先生にカバンや上着を渡す。子どもたちは自分の靴を靴箱にしまう。そして、ハイタッチをして「バイバイ!」するのがパターンだ。

 

 でも、今日は息子が突如、小さな声でつぶやいた。こっぱづかしいのか、はにかみながら。「おとうさん、おしごとがんばってね」と。

 

 保育士さんも少し驚きの表情。「お父さん、がんばるよー」と言いながらいつもより高く抱っこし会社に向かった。「そうだ、そうだ、俺は一人じゃないんや」とつぶやきながら。今日の日のことは忘れなたくない。